救急のABCの評価方法

医師(医学生)向け

A:air way

Aは気道の確認を行います。

確認方法としては患者さんが声を発しているかどうかです。

声を発している場合はAの評価はOKです。

では声を発していない場合はどうでしょうか。

声を発していない患者さんのAの評価方法としては首に聴診器を置き吸気時の喘鳴の有無を確認します。喘鳴を聴取する場合Aの評価は×です。

B:breathing

Bは呼吸の評価をします。

まずは呼吸数の評価を行います。患者さんに合わせて自分も呼吸してみて呼吸回数が多いか少ないかを評価します。

患者さんの呼吸の様子を確認して、肩で息をしていたり呼吸補助筋が発達している場合はBの評価としては×です。

次に聴診に移ります。気管分岐部(最低2箇所)で呼吸音の確認をします。明らかな左右差がある場合は急を要します。その場合、呼吸音が弱い方(患側)を上にして患者さんを横にします。このことにより健側に血液を多く流し酸素化を少しでも保つことができます。

C:circulation

Cは循環の評価をします。

四肢の冷汗湿潤、チアノーゼの有無、橈骨動脈の触知の有無を確認します。

また、末梢循環不全の評価としてcapillary refilling time(爪床を圧迫して解除後爪床の赤みが回復するまでの時間)を測ります。capillary refilling timeは2秒以上で異常ととります。

まとめ

救急においてABCの評価は非常に大事になってきます。反射的に所見をとれるように鍛錬しましょう。DとEの評価をすることもありますがあまり重要ではないのでまずはABCの評価をできるようになりましょう。

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